太平洋戦争の末期、子どもたちの命を守るために保育園を疎開させた保母さんたちがいたのを知っていますか?
東京も空襲で安全ではなくなっていた昭和19年11月、戸越保育所と愛育隣保館の若き保母たちは、国の決定を待たずに保育園を疎開させることを決断します。
疎開先は蓮田市高虫の妙楽寺。
ガラス戸もないボロボロの無人寺に、3歳から6歳までの園児53人と保母さんたち11人が疎開してきました。
そのなかの一人、4歳のけんちゃんは、母親と別れるときに「東京に帰りたい」と言ったら頬をたたかれたそうです。
それが母親との最後の別れとなりました。
けんちゃんの家族は、その後の東京大空襲でみんな亡くなり一人ぼっちになってしまったのです。(田辺健之さん:現在78歳で横浜市在住)
お寺への疎開と聞くと、遠い昔の話だと思うかも知れませんが、昨年の倉敷市真備町の水害でも、お寺や神社に避難した方たちがいます。
避難所となる学校が水没してしまったために、エアコンもないお寺や神社が自主避難所となったのです。
避難された方たちは、蚊やダニに刺され大変な思いをされたそうです。
「大切な命を未来につなぐためには、今何をすればいいのか?」
戸田恵梨香と大原櫻子がW主演のこの映画を見て、あなたも考えてみませんか。
2019年2月22日(金)から、MOVIXさいたま、イオンシネマ浦和美園など全国で公開です。
【さいたま市防災アドバイザー・加倉井誠】
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